ラチは「せかいじゅうで　いちばん　よわむし」な男の子。
犬も、暗い部屋も、友だちさえも怖くて、ひとりさみしく泣いてばかり。

そんなラチのところに、ある日、小さな赤いライオンが現れます。
弱いラチは、ライオンと特訓をして、だんだん強さや勇敢さを身につけていき・・・。

ハンガリーを代表する絵本作家、マレーク・ベロニカ（Marék Veronika）の描く、弱虫な男の子の成長物語。
ライオンと出会い、勇気や友情を学んでいくラチの姿は、読む人の心にも強さや優しさを教えてくれます。

胸の熱くなるストーリーに加え、子どもだけでなく大人も魅了してやまない、愛らしいイラスト。ハンガリーはもちろん、日本でも世界中でも、多くの人々に長く愛されている作品です。